●ひとあし早い春





冬の寒さをしのぐため、ベランダから教室の窓辺に避難している鉢花が、
次々と咲き始めました。

昨秋の花の終わりに、思いきって枝を切り戻しておいたのが良かったようです。
冬の間に伸びたひょろひょろの茎の先に、不似合いな大きな花をつけたゼラニウム(左)、
ピンクのドレスの踊り子のような形のフクシアの花(手前)。

春を先取りして咲いてくれた花たちの、生命力の輝きは愛おしくて、
不思議で、いくら見ていても見飽きる事がありません。
夏の花が「元気な植物」という姿に見えるのにくらべて、
今咲いてくれたこの花は、ほんとうに、一つ一つに妖精でもやどっていそうな、
語りかけてくるような存在感が有ります。

今日はまた、窓の外は雪です。
今年の新潟は、これで終わりかと思っているとまた
雪が降る、という繰り返し。
ダラダラと長い冬で、春の足音も一進一退です。
外の世界が花盛りになるのは、もう少し待たなければならないようです。