季節のお客さま


庭をつくる楽しみのひとつは、さまざまな生き物が来てくれることです。

以前は、チョウチョやトンボは夏の間ずっと同じものがいるように思っていましたが、
庭を観察するようになって、いろいろな種類の生き物が、かなり短い期間で入れ代わって、
現れたり、いなくなったりしているということがわかってきました。

■6月30日、この日はトンボDAYだったようです。
たくさんのトンボが庭に飛来、またどこかへ飛んでいきました。


昔のこよみに「二十四節気・七十二侯」というのがあります。
二十四節気の方は、1年を24に分けて 季節の移り変わりをあらわしています。
( 春分とか夏至などのように)
七十二侯は、二十四節気の1節気を更に三つに分け、その時々に起きる自然現象を記している
季節カレンダーです。
驚くのは、二十四節気のひとつの季節の節目(節気)は15日、七十二侯にいたっては、たったの
5日で新しい節目に移っていくということです。 これは、「夏はずっと夏」と思っている
現代の私達にとっては、ちょっとびっくりな感覚では無いでしょうか?。
(びっくりするのは私だけでしょうか?)


■庭のブッドレアの花。今は一匹もいないが、梅雨明けとともに
突然たくさんの蝶々が訪れるようになる。



忙しいと、ついつい季節のことなど忘れています。5日間くらいなら、まったく自然に目を向けないで
過ぎてしまうこともしばしばです。

自然を敏感にとらえていた先祖のようには行きませんが、
私のちっぽけな庭の中にもある自然の移り変わりと、季節を教えてくれる小さなお客さま達に目を向けて
少しゆったりと暮らしたいなと思います。