おさらい会、リハーサル風景
おもちゃのシンフォニーの合奏
 
 


ハルモニアができるまで

こどものための音楽の家ハルモニアは、1997年に開設いたしました。
しかし、その前身をたどると、もっと長くなります。

もとは、私の母、高橋庸子が、長年ピアノを指導していた、「育」の会、という
音楽教室がありました。私事で恐縮ですが、私の生まれる前からあったこの教室の「育」の字を、私は名前にもらったようです。
その時代からを含めると、教室の歴史は約半世紀、という事になります。

母の教室は自宅にありましたので、私は生まれた時からずっと、
夕方になると生徒さんたちのレッスンのピアノ音が聞こえてくる、
という環境で育ちました。
それから今まで、ずっと「音楽教室」とともに暮らしてきた、ということになります。

私は、母と違う楽器を選んで、バイオリンを勉強しました。
卒業後は、 母の音楽教室にバイオリン教室が併設された形で、一緒にレッスンをしていた時代が長くありました。
母からは、ほんとうに多くの事を学ばせてもらったと、感謝しています。
尊敬する音楽家、教育家、の名前として、現在師事している先生とともに、
身内ではありますが、母、高橋庸子の名を、あげなくてはならないと思います。

当時の教室名は「高橋庸子こどものための音楽教室」。
今は時代が変わって、音楽教室にいらっしゃる大人の生徒さんも多くなり、
「子どもさんのため」ばかりの教室ではなくなりましたが、
今でも「こどものための」という言葉を教室名に掲げているのは、その伝統を受け継いでいるためです。
もちろん、教育の精神もしっかり受け継いでいるつもりです。

そして、母が亡くなって3年後、形を改めて、今のハルモニアの教室をつくらせて頂く事になり、今日に至っております。
多くの皆様のお力添えで、教室が長年続いて参りましたことに、
あらためて、感謝申し上げます。

                               高橋 育世

→HPトップへ戻る